
Podori Interview
「#サカたび」配信者インタビュー|サッカーのある風景をめぐり、次の世代を旅へ送り出す
日本各地のスタジアム、アウェイ遠征の街、世界で出会ったサッカーの風景。

#サカたび|サッカーと旅を繋げるポッドキャスト
若林玄樹・岡田浩弥・村中翔一
インタビュー音声
「#サカたび|サッカーと旅を繋げるポッドキャスト」は、サッカーをきっかけに広がる旅の楽しさを、気負わない会話で届ける番組です。
番組を始めたのは、JAPANサッカーカレッジでスポーツビジネスを学んだ同期の若林玄樹さん、岡田浩弥さん、村中翔一さん。2025年6月に3人で始め、今なお精力的に配信を続けています。
サッカーを詳しく分析するのではなく、試合のために訪れる街や移動の時間、旅先の出会いまでを話題にするのが「#サカたび」らしさ。
今回は若林さんと岡田さんに、番組が生まれた経緯、音声で発信する理由、自然体の制作スタイル、そして若い世代の海外挑戦を支える新しい構想について伺いました。
番組を始めた背景
まず、お二人について教えてください
岡田浩弥さん: 現在は自分の会社(岡田伝記株式会社)を運営しながら、「#サカたび」を続けています。
これまで長くサッカーに関わる仕事をしてきました。会社は神奈川県二宮町で登記していますが、仕事は場所を問わずできるため、長野県や香川県など、各地を行き来しながら暮らしています。
若林玄樹さん: 私は会社員として働きながら「#サカたび」をやっています。
愛知県出身で、応援しているクラブは名古屋グランパスです。サッカー観戦だけでなく、実際にプレーすることも好きで、現在もほぼ毎週サッカーをしてます。
岡田さん: (村中さん含む)私たち3人は、新潟県にあるJAPANサッカーカレッジの同期で、知り合ってからは15年ほどになります。学校ではスポーツビジネスやマネジメントを学びました。
年齢も入学までの経歴もそれぞれ異なります。若林さんは高校卒業後に進学し、岡田さんは大学卒業後、村中さんは社会人経験を経て入学しました。
それでも、サッカーに関わる仕事がしたい、サッカーが好きだという想いをずっと共有してきました。
JAPANサッカーカレッジには、スポーツビジネス以外にも、選手、指導者、審判、トレーナー、マネージャーなどを目指すための複数の学科があります。
「#サカたび」は、どのように始まったのでしょうか
岡田さん: 始まりは、村中が「サッカーと旅で、もっと何か面白いことを発信したい」と言い出したことだったと思います。
最初からポッドキャストにすると決めていたわけではありませんでしたが、私は以前からポッドキャストを聴いていて、若林も音声配信に興味がありました。
「今やるならポッドキャストではないか」と話が進み、提案から数日で始まりました。かなり勢いのあるスタートでしたね(笑)
音声なら、無理なく続けられる
動画や文章ではなく、音声配信を選んだ理由はありますか
岡田さん: もともと『コテンラジオ』をきっかけにポッドキャストをよく聴くようになりました。
当時からポッドキャストの可能性が広がっていると感じていたので、始めるなら早い方がいいとも思ってました。
個人的には以前から個人でポッドキャストを配信していましたが、文章を書いて人に伝えることには少し苦手意識があります。
また、以前に動画制作をしていたこともありますが、映像編集は想像以上に負担が大きく、継続が難しかった。音声であれば、収録と必要な編集で形にできるので、無理をせずに続けられると思いました。
「サッカーと旅」というテーマを話す媒体としても、ポッドキャストが合っていると思っています。
リスナーとの反応は、どのように生まれてきましたか
岡田さん: 最初の半年ほどは、ほぼ反応がありませんでした。
それでも続けているうちに、お便りをもらったり、「聴いています」と声をかけてもらったりする機会が少しずつ増えてきました。
私はゲストハウスに滞在することが多いので、そこで出会った人に「ポッドキャストをやっています」と伝え、ステッカーを渡して聴いてもらうこともあります。オンラインだけでなく、実際に会う人に知らせ続けることを大切にしています。
若林さん: 私は逆に、弟から「ポッドキャストやってるよね?」と聞かれたことがあります(笑)
サッカーの話から、旅の話へ
「#サカたび」を一言で表すと、どのような番組ですか
若林さん: サッカーと旅について、ひたすら話す番組です。
特別な心構えはいりませんし、ふらっと聴いてもらえることが魅力だと思っています。
岡田さん: サッカーを見に行くことは、その土地を訪れることでもあります。
過去に訪れた国や世界一周の経験、国内でサッカーを見に行った時の話をしています。ホームで試合を見ることもあれば、相手の街へ行くアウェイ遠征もあります。アウェイの街の雰囲気、行ったお店、宿、移動の時間まで含めて、サッカーをきっかけにした旅の話です。
私たち3人はそれぞれ異なるワールドカップを現地で観戦してきました。
若林は2014年ブラジル大会、村中は2018年ロシア大会、私は2022年カタール大会を訪れています。ワールドカップに限らず、世界のサッカー事情について話すこともありますね。
サッカーの試合や戦術の解説を中心にする番組ではない?
岡田さん: 戦術や采配の話もできますが、それを専門にしているわけではありません。サッカーを見たことがない人でも、もっとフラットに「見てみようかな」「旅してみようかな」と思える温度感で話したいと思っています。
サッカーというスポーツをどう捉え、どう感じ、その先でどう旅するか。スポーツが生活に寄り添っているような感覚を大切にしています。
サッカーファンにも、これからスタジアムへ行く人にも
どのような方に聴いてほしいですか
岡田さん: 番組名から入ってきてくれるのは、まずサッカーや旅に興味がある方だと思います。
サッカーファンなら「そうだよね」「あるあるだよね」と共感できる話を、雑談のなかでしていることも多い。アウェイ遠征の移動中、通勤中、車に乗っている時など、何かをしながら聴くのにちょうどよい番組だと思います。
若林さん: サッカーは好きだけれど、自分の住んでいる街の近くにあるスタジアムだけに行くという方が、もう少し遠くまで足を伸ばすきっかけになればうれしいです。サッカーをまったく知らない方にも聴ける内容です。
「#サカたび」ならではの特徴は何でしょうか。
岡田さん: サッカーと旅を掛け合わせて話すことです。サッカー単体、旅単体を扱う番組はありますが、この二つを同じ番組で語るものはあまりないんじゃないかなと思います。
どの回からでも聴ける、変わらない番組
初めて聴く人に、おすすめしたいエピソードはありますか
若林さん: どこから聴いてもらっても大丈夫です(笑)
「#サカたび」は金太郎飴のような番組で、どこを切っても同じように楽しめると思っています。
岡田さん: 海外で活動している方や、海外に住んでいた方を招くゲスト回は、どれも面白い内容になっています。一方で、ゲストを迎えない回も気軽に聴けるものばかりだと思います。
サッカー観戦をこれから始める方には、初めてのJリーグ観戦での到着時間、スタジアムグルメ、観戦後の過ごし方などを話した回もおすすめですね。
また、個人的に思い入れがあるのは、ワールドカップの組み合わせ抽選会を自分たちで再現した回です。
英語のルールブックを読み、付箋と抽選箱を使って、実際の抽選と同じように組み合わせを決めていきました。
結果を当てることが目的ではなく、抽選会を自分たちで再現して、そこから対戦の組み合わせを想像することを楽しむ企画なんですが、音声だけで抽選を再現するという、やっている本人たちにとってはとても楽しい企画でした。
即興の会話を、自然なまま届ける
普段、どのようにテーマを決めていますか
岡田さん: テーマは、かなり直前に決めます。
サッカーには年間の大会日程があり、日々ニュースも出てくるので、その時々の話題を取り上げますし、「この試合を見に行くから、その話をしよう」と決まることもあります。
台本や細かなアジェンダは、ほとんど用意しません。
クイズ企画も自分たちにとっては楽しい回ですが、サッカーに馴染みがない方には少し難しいかもしれません。それでも、継続して積み上げてきたこと自体を、番組の強みとして感じています。
収録と編集では、どのようなことを大切にしていますか
岡田さん: 「こだわらないこと」がこだわりかもしれません。
ポッドキャストだからと特別に気を使って話すのではなく、普段の会話をそのまま出す感覚です。編集も、必要以上に手を入れず、ほぼ自然な形で届けています。
若林さん: 音声だけで届ける以上、説明が足りなかった、別の言い方の方が伝わったのではないかと思うことはあります。
特に初期の回を聴き返すと、そうした課題を感じます。配信後にも自分たちで聴き、ゲスト回では「ここをもう少し聞けたのではないか」と振り返ることもあります。
3人は、頻繁に直接会っているのでしょうか
岡田さん: 住んでいる場所がそれぞれ異なるため、3人全員で会うことはほぼないですね。
年始に3人で会った時も、かなり久しぶりでした。
それでも、学生時代から続く関係性があるので、お互いのことをよく知ってます。
サッカー好き同士は、試合を見た後に飲みに行けば、いつまでも話していられるほど話題が尽きません。その関係性があるから、テーマにも会話にも困らず、自然に続けられているんだと思います。
旅に出たくなる番組から、誰かを旅へ送り出す番組へ
今後、取り組んでみたいことを教えてください
岡田さん: これからも、サッカーと旅、あるいは海外での経験を持つ方をゲストに招き、さまざまな話を聞いていきたいです。
そのうえで、番組や自分の事業を通じ、若い人たちが海外へ出るきっかけをつくれないかと考えています。
円安や物価高の影響もあり、自分たちが学生だった頃に比べると、若い世代が気軽に海外へ挑戦しにくい時代になっていると感じます。
個人や法人から支援を受け、その支援を通じて若い人が海外へ出る機会をつくる事業を始めようとしてるんですが、自分たちの世代が次の世代に何を残せるかを考えた時に、サッカーと旅から受け取ったものを、若い人の挑戦を後押しする形でつなげたいと思っています。
最後に
若林さん: 今もサッカーが好きな方はもちろん、以前は好きだった方、これから興味を持ってみたい方にも聴きやすい番組だと思います。
サッカーと旅を扱うポッドキャストは多くないので、興味があれば、ぜひ好きな回から聴いてみてください。いつでも聴くのを止めていいくらい、気楽に付き合ってもらえたらうれしいです。
岡田さん: サッカーをまったく知らない方や、旅にあまり行ったことがない方も、気兼ねなく聴いてもらえたらうれしいです。
私たちは有名人ではありませんが、「こんなことをやっている人たちもいるんだ」と思ってもらえたら十分です。これからの若い世代が海外へ出て、日本を外から見る経験を得られるようにする取り組みにも、関心を持ってもらえたらと思います。
初めて聴く人におすすめのエピソード
- #93 初めてのJリーグ観戦、どの席を選べばいい?スタジアム席選び入門(前編)
初めての人におすすめの1本
- #98 忘れられないゴールベスト3|三笘の1mm、本田圭佑のPK、1999年静岡ダービーを語る
番組らしさが最も伝わる1本
- #45【北中米W杯抽選会シミュレーション】日本の運命は天国か地獄か…?本番直前にガチで引いたらまさかの「死の組」が爆誕した
配信者本人が最も気に入っている1本
Podoriでは、日本語ポッドキャスト配信者への無料インタビューを募集しています。