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「あれ観た?」配信者インタビュー|「勢い」で語る、映画を楽しむためのPodcast

Podori Interview

「あれ観た?」配信者インタビュー|「勢い」で語る、映画を楽しむためのPodcast

インタビュー担当: Podori運営 髙崎公開日: 2026年10月26日更新日: 2026年10月26日
あれ観た?

あれ観た?

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インタビュー音声

映画談義Podcast「あれ観た?」の佐島さん・ギリィさんに、番組の始まりや名前の由来、ネタバレなしの紹介回と感想回に分ける理由、収録・編集の工夫を伺いました。映画を楽しむ二人の姿勢、おすすめエピソードと今後の展望を、インタビュー全編音声とともに紹介します。

昔なじみの佐島さんとギリィさんが、映画を観たあとの会話を、そのまま延長するように届けるPodcast「あれ観た?」。

番組の公式紹介は「昔なじみの2人による映画談義Podcast」と、とてもシンプルです。

でも、2人が語る内容は、映画の感想だけでは終わりません。作品の見どころ、どうしてその場面が気になるのか、時には観た映画より長くなる感想。紹介回と感想回を分ける独自のスタイルで、映画を「知る」よりも「楽しむ」ための話を続けています。

今回は、Podoriからお送りした質問に、佐島さんとギリィさんが音声収録で回答していただきましたので、読みやすいQ&Aに整理しました!

ではどうぞ!

大学のテニスサークルで会った、映画好きの2人

Podori:まず、お2人について簡単に教えてください。

ギリィ: 大学で会って、映画好きということで意気投合して。

佐島: ちょっと待って、端折りすぎ。

最初にギリィと会ったのは、大学のテニスサークルに、俺が一瞬入ろうかなと思った時。

先輩と喋っていたら、もうすでにサークルに溶け込んでそうな雰囲気のギリィが来て、「同じ学年じゃん、仲良くしようよ」みたいな感じで来た。

そこで「こいつ、大学生してんな。いけ好かねえな」と思ったのが出会いです。

ギリィ: しかも、テニスサークルが予想を超えて、いけ好かない連中の集まりだったから、すぐ辞めたんやけどな。

佐島: その後、どこにも属していないギリィを見て、「なんかこいつ面白いやつかも」と思った。そこから映画が好きらしいと人づてに聞いて、話してみたら面白かった。大学の時からの付き合いです。

編集部補足: 社会人になってからは、職種も違い、連絡は年に一度ふと思い立って「遊ぼうや」と続くような関係だったといいます。映画を観に行くこともあり、大学時代には一緒にルームシェアもしていました。

ギリィ: 佐島くんは最初からキャラがぶれてなくて、俺は場所によってカメレオンみたいにキャラが変わる。

でも、それを維持し続ける持久力がないカメレオンで、すぐ擬態がばれる。そんな俺を佐島くんが救ってくれた。恩人です、いわば。

「自己承認欲求が爆発して」始まった番組

Podori:このPodcastを始めたきっかけは何ですか?

ギリィ: 俺の自己承認欲求が爆発して、「なんかやりたい」と言い出したのが始まりです。

もともと佐島くんがPodcastをやっていて、自己実現とか自己表現の話をしているのが羨ましかった。

「俺も混ぜろよ」みたいな感じで。

佐島: 生きがいが欲しいとも言っていたよな。ただ、元々やっていたPodcastに混ぜるとややこしそうだったので、別の枠組みでやることにしました。そこにギリィだけを囲ったのが『あれ観た?』です。

ギリィ: 俺も自分がモンスターだということは理解していたから、特に何も言わなかった。

Podori:動画やブログではなく、音声配信を選んだ理由はありますか?

佐島: 当時は音声が手軽だったことと、ギリィが顔出ししにくい仕事に就いていたことが大きいです。それと、生配信ではなく編集できる媒体がよかった。ギリィが問題発言をする可能性が多分にあったので。

ギリィ: こう見えて本当に口が滑る人なんで。上司との1on1でも「今週の問題発言」みたいな感じで言われます。

佐島: 収録後に確認して、時間差で編集もできる。今はギリィも顔出しできるようになりましたが、音声を選んだ理由は、2人の会話を無理なく残せることにもありました。

映画の話は、いつも「あれ、あれ観た?」から始まる

Podori:番組名には、どのような意味や思いが込められていますか?

ギリィ: 番組名を提案したのは僕です。俺たちが映画の話をする時って、「あれ、あれなんだっけ? あれ観た?」みたいな会話から始まるんです。

例えば、映画タイトルではなく、「最後に処刑台で椅子に座らされて、無実の罪で死んじゃう人の映画」みたいに説明する。基本的に俺がタイトルを覚えていないことが多いから。

佐島: 俺はタイトルを覚えているけど、細かい描写を覚えているのはギリィの方。覚えておきたいところが違うんやと思う。

ギリィ: 俺は中身をちゃんと見ていて、お前はタイトルしか見てない。

佐島: でも俺はタイトルを言える。

編集部補足: 2人にとって「あれ観た?」は、映画のタイトルを忘れた時の言葉であると同時に、会話の火種になるフレーズ。
候補はいくつかあったものの、短く、2人らしい言葉としてこの名前を選びました。

一言で説明するなら、「勢い」

Podori:この番組を一言で説明すると、どのような番組ですか?

ギリィ: 勢い。

佐島: 勢い。何の映画を話すかは決めているけれど、細かく話す内容は全然決めてない。

最初に「ここは忘れたくないから話そう」くらいのことはあるけど、細部は詰めへん。

感想回も40〜50分くらいにしようと言っていたのに、普通に1時間半になったりする。映画より長くなる時もある。

ギリィ: でも、最後には「無駄なことはそんなに話してないよな」という結論に毎回達する。毎回ベストを尽くして感想を語っている番組です。

編集部補足: 2人が目指すのは、作品を専門的に解説することではありません。映画を観終えた後に、2人が普段どおりに話すことです。

ギリィ: 「この構図はキリスト教のこの聖画が元になっていて」とか、そういうことは知らん。

佐島: 正解があることにはあまり興味がない。それは他の人に任せて、俺らが思ったことを喋る。その時のエモーショナルな部分を重視しています。

邦画も洋画も。好きな時に、好きな映画を

Podori:普段はどのようなテーマを扱っていますか?

佐島: 映画です。邦画、洋画、アニメーション。ジャンルは絞らず、いろんな映画を扱っています。

編集部補足: 2人の好みには偏りもあります。佐島さんは洋画に比較的詳しく、ギリィさんは佐島さんより少し邦画に詳しい。一方で、流行中の新作を追いかけることにはこだわりません。

佐島: 劇場で今やっている最新作に、積極的に触れるわけではない。俺たちが好きなものを好きな時に観るスタイルを、そのままPodcastにぶち込んでいます。

ギリィ: 反省して、ヒゲが生えなさそうな映画(※)にも手を出している。懐は広い方やと思います。

編集部補足: ※2人が選ぶ映画の傾向について「ヒゲが生えそう」と表現してくださったリスナーがいたため、番組内では「ヒゲが生える映画」「生えない映画」と分類することがある。

Podori:どのような人に聴いてほしいですか?

佐島: 劇場に基本的に行く人というよりは、Netflix、U-NEXT、Prime Videoなどの配信サービスで映画を観る人に聴いてほしい。「何を観ればいいか」の一つの指針になればいいなと思っている。

編集部補足: 番組は、ネタバレなしの紹介回と、作品を観た後に聴く感想回を分けています。まず紹介回で作品に興味を持ってもらい、観終えた後に感想回を聴いて、2人の会話に混ざるような流れです。

ギリィ: もう3年くらいやってるから、そろそろこの聴き方が浸透していないとまずい。

映画を下げるためではなく、楽しむために語る

Podori:他の番組にはない、「あれ観た?」ならではの特徴は何でしょうか?

佐島: 紹介回と感想回で分かれていること。最新作をあまり追わないこと。それから、単純に俺らが面白いと思ったものを持ってくるので、映画をこき下ろすことはあまりない。

ギリィ: こき下ろすような空気があったとしても、愛は潜んでいるはずです。

佐島: 映画を下げることで自分たちが満足するというより、愛のあるいじり。楽しいからこそ気になるところがあって、「無理やり説明をつけようとすると、どういうことなんやろね」と喋ることが多い。

編集部補足: 2人は、世間で厳しい評価を受ける映画にも、楽しめる部分を見つけます。
『サメデター』の同時視聴・感想回では、カメラの画角にツッコミを入れながらも、作品への愛を込めて語りました。『クレイヴン・ザ・ハンター』や『映画 真・三國無双』も、商業的な評価だけではなく、実際に観た時の面白さを大切にしています。

佐島: 映画を知りたいというより、映画を楽しみたい人に聴いてほしい。そういう映画好きには特におすすめです。

おすすめエピソード:無理に一つへ絞らない回答

質問では「初めての人におすすめの1本」「番組らしさが最も伝わる1本」「配信者本人が最も気に入っている1本」を尋ねました。

2人は一つずつに機械的に絞るよりも、それぞれの熱量や思い入れを語る形で回答しました。

初めて聴く人へ

『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』

佐島: 「コナンは観た人が多い。気楽に聴けるし、最初にはいいんじゃないかと思う」

特に熱量の高い回

『浅草キッド』感想回/『トゥモロー・ワールド』感想回

ギリィ: 「熱量的には『トゥモロー・ワールド』の時が一番高ぶった。あと『浅草キッド』」

佐島: 「『浅草キッド』の感想回は、多分最も高ぶった感想回」

個人的な思い入れ

『ターミネーター4』感想回

佐島: 「YouTube上で謎に聴かれている、不思議なエピソード。『4ってどうなん?』と思う人がいるんじゃないか。動画の伸び具合を見て、4はまだ愛されてるんやなと感じる」

ギリィ: 『浅草キッド』と『トゥモロー・ワールド』は、配信中に泣いていたと思う。『浅草キッド』でも泣いたし、『パディントン』でもちょっとうるっと来ていた気がする。

佐島: 『ターミネーター4』もめちゃくちゃ面白い。

ギリィ: 川の中を進むタイプのターミネーターを捕獲するシーンが特に好き。魚みたいにビチビチなってるターミネーターが、たまらない。

編集部補足: 『浅草キッド』感想回は、公式サイトでも「『あれ観た?』史上最も涙を流しながら収録した回」と紹介されています。

テーマ決めも、台本も、基本は気ままに

Podori:普段、どのようにテーマを決めていますか?

ギリィ: 基本は、今しゃべりたいと思っている映画。

佐島: お互いに候補を出した時に、「最近ホラーが続きすぎじゃない?」「暗い映画が続いているから、コメディをぶち込むか」くらいの調整はします。

最新作に合わせる時もあります。例えば、ある俳優の新作が出るタイミングで、「また同じような役回りをしている映画を観ようか」となる。普段いじりすぎて、ちゃんと紹介していない俳優を紹介しようと思った回が、YouTubeで伸びたこともありました。

Podori:台本は用意しますか。それとも即興で話しますか?

佐島: 話したいことを箇条書きにすることはたまにある。ただ、基本は書かずに話している。お互いに手元でメモを取っていても、共有はしていない。

ギリィ: 先にメニューが分かったら楽しくないから。

共有されていると、「ここを喋りたいんやな」と思って話しづらくなる。最初から台本が共有されていると、反応も嘘っぽくなる。

佐島: 収録の冒頭と、最後に「お便りください」と案内するところだけ。そこだけは毎回用意しています。

音質、聴きやすさ、そして「燃えそうなところ」の編集

Podori:収録や編集でこだわっていることはありますか?

ギリィ: 佐島くんはもともとPodcastをやっていたから、音やミキサーは一緒に電気店へ行って選んでもらった。

聞いている人にとって音質が大事なら、改善しようという姿勢はあります。カメラも、いい感じのものにしようかとか。

自由気ままにしゃべるなかでも、「この方が聞きやすい」という調整はする。スムーズに話に入っている回は伸びがいいから、最初の無駄話を少し削る、といった実数値に基づく工夫は佐島くんがしてくれてるよね。

佐島: ただ、やりすぎないようにしています。入りを工夫しよか、くらいです。 あとは、編集でギリィが燃えそうなところを全部落としている、というこだわりです。コンプライアンス的なところを取り締まりつつ、リスナーさんが聴きやすいように工夫しています。

ドラマ、ミニシアター、コラボ。映画の周辺にも広がる興味

Podori:これから番組で取り上げたいテーマはありますか?

ギリィ: Netflixには面白いドラマも多い。例えば、ドイツのドラマ『ダーク』はすごく面白い。ただ、ドラマはどう取り上げるかが難しい。一話ずつ語り始めたら、俺らは1年間ずっと『ダーク』の話をすることになる。

佐島: ミニシアターにも行きたい。単館上映の映画だけでなく、そこで上映している場の雰囲気や、どんな背景で運営しているのか、館長はどういう映画が好きなのか。そういうことを聞いた上でその人の好きな映画を観ると、深みが変わる気がする。

Podori:挑戦してみたい企画や、呼んでみたいゲストはいますか?

編集部補足: 2人は以前、「丸ちゃん教授のツミナハナシ-市民のための犯罪学-」とコラボレーションし、『ショーシャンクの空に』を観て語った経験があります。

ギリィ: ああいうコラボは楽しかった。映画レビュー系のポッドキャスターと、もっと交流してみたい。知り合い同士でPodcastを始めた、俺らみたいなインディーっぽい人たちと話してみたいです。

佐島: 俺は大学時代の教授も呼んでみたい。好きな映画を聞いてみたい。

ギリィ: 「僕たち三十路をこえましたけど、今もあまり変わってないです。好きな映画を教えてもらってもいいですか?」って聞きたい。

佐島: あまりコラボの声はかからないですね。Podcastをやっている人は、喋りたいけれど、根はどこか内気なところがある人も多い気がする。新しい人とのコミュニケーションには、少しハードルを感じているのかもしれない。

ギリィ: でも、俺たちはコラボしたい。何の話題でも大体いけると思う。どんな入り口からでも、最後は映画に帰結する技を持っているので。

形は広げても、2人で話すことは崩さない

Podori:今後、番組をどのように育てていきたいですか?

佐島: 映像媒体、ゲーム配信、TikTokのようなプラットフォームなど、見てもらう面は増やしていきたい。俺たちを知らない人が、たまたま触れる機会をもっと増やせる活動ができたらいい。

ギリィ: でも、結局2人でしゃべっているのが楽しいから、このスタイルは崩さない。

編集部補足: 2人は毎週月曜18時ごろの更新を続けてきました。途中で一度も休まず、取材時点で4年目に入っていると話します。

ギリィ: 続けることは大事だと学んだ。いろんな番組が更新を止めるなかで、続けているだけで順位が上がることもある。最後に生き残ったやつが強い。続ける強さを失いたくないです。

佐島: 映画は尽きひん。次から次へと面白い映画が生まれてくる。紹介回と感想回を交互にやるから、片方が紹介できる映画は月に1本くらい。それでも2人とも月に10本、20本は映画を観る。どんどんストックができていく。

ギリィ: 本当に面白くない映画って、あまりない。見てみると、どこかに面白いところがある映画がほとんどです。

最後に:「まずは聴いてください」

Podori:まだ番組を聴いたことがない人へ、メッセージをお願いします。

ギリィ: 「俺たちを聴けよ」ですかね。

佐島: 聴いてください、ですね。

ギリィ: まずは聴いて、聴いた後にゴミ箱に捨てるか、本棚に飾るかは、お前たちが判断しろ、みたいなね。

編集部補足: そして、2人からもう一つ。おすすめの映画を教えてほしい、というお願いです。

ギリィ: 面白い日本映画を教えてほしい。黒澤明まで遡るのではなく、カラーの、できれば1990年代や2000年以降の面白い映画を知りたい。

佐島: お便りで「この映画はここが面白いので、ぜひ観てください」と長めの紹介文をもらうことがある。それを紹介回として、2人では紹介しないような映画を観るのが楽しい。『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』、『サブスタンス』、『ライオン・キング』、『映画 真・三國無双』も、そうしたきっかけで扱った映画です。

持ち玉があるけれど、どこで話せばよいか分からない映画がある方は、ぜひ「あれ観た?」へ。公式サイトのお便りフォームから、2人に映画を託してみてください。

番組情報

あれ観た?は、佐島さんとギリィさんが映画について語るPodcastです。Spotify、Apple Podcasts、Amazon Musicなどで配信しています。最新エピソードを聴くには、普段お使いの各配信プラットフォームで「あれ観た?」をフォローしてください。

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